ススメ。フジオカ Back Number 1
(エッグタイムズ 2009.12月号より)
ススメ。フジオカ Back Number 1
(エッグタイムズ 2009.12月号より)
今回は新蕎麦シーズンということもあり、友人のススメもあり、
生駒にあるお蕎麦屋「春知」さんに行ってきました。
最寄駅を降り、「この先に商売をしているお店なんてあるの!?」なんていう
とってものどかな道を突き進んで行ったところにある春知さん。
こちらのお店は築90年程の古民家を、なんと!!ご主人ご本人が改装して
しまったのです。スゴイです。(まあまあ、近くで見ると納まりがキレイでは
ないところも見受けられますが(笑)。)
さて、家づくりにも道具は付きものですが、蕎麦打ちにも道具は
付きもの。そして、蕎麦打ちの工程の中で一番重要で、蕎麦の
味を決めると言っても過言では無いほどなのが、木鉢を使った
作業らしいです。春知さんが使用している木鉢は、なんと、なんと!!
直径70㎝もある栃の木の一枚もの。 少し昔に相撲の世界で優勝杯
があり、それは当時、表が黒漆、内は朱漆に塗られた木製の杯
でした。その木製の杯を作ってらした富山の木地氏さんに、樹齢400年
の栃の木を杯用に荒削りにして、15年間寝かせてあったものを
蕎麦の木鉢にして頂いたようです。
道具一つにも樹齢400年 ...そりゃあ70㎝もあれば、いくら落葉広葉樹
で大きくなる栃の木と言えど、それ程の年月が必要なんですね。
弊社でも新築のお客様に贈呈させて頂いている大黒柱も樹齢約150年
とかなりご立派な柱様。築90年やら、樹齢400年、150年やら、人の
平均年齢など比べものにならない樹木の偉大さを再認識したフジオカ
でした。